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FireEmblem 覚醒:猛暑にKiss |
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ただの暑い日にグダグダしてるだけの内容かと…。 内容は無いです。ハイ…。既にナニな関係の二人です。 ナニをしてますーな軽い表現があるので、15歳未満の方の閲覧はご遠慮願います。 フェリアほど冬は寒くなく、夏はペレジアほど暑くはならない。 そんな中間的な気候のイーリスにも本格的な夏が到来する。 ここ数日はペレジアにも負けないくらいの猛暑が続き、野外はジリジリと太陽が照りつけ黙っていても汗が出る。 太陽が沈むまでは天幕で日差しを避け、じっとしているのが得策だろう。 とはいえ、天幕に居ても湿度が高く、結局は大量に汗をかいてしまう…。 「ガイアー!」 ぐったりと寝台の上で寝そべっていると、元気一杯に天幕の出入り口が開かれた。 怠そうに少しだけ身体を起こして、声の主を見る。 「ヘンリーか、元気だな…」 「ガイアはぐったりだねえ。大丈夫〜?」 言いながら天幕に入り、寝台に座ってガイアの様子を伺う。 「暑いだけだから平気だ」 「ふーん、暑いなら脱いじゃえば良いのに〜」 「お前も着込んだままだろ…」 「僕はペレジアで慣れてるからね〜。でも、ちょと暑いかな〜?」 「ちょっとか…」 羨ましいなとヘンリーの方を見る。 いつもの笑顔にいつもの服装で汗もかいておらず、彼の周りだけ涼しそうに感じられた。 ガイア自身もいつもと同じなのだが、まったく涼しさは感じられない。 「腕の印が気になるの?ここ、天幕だから気にしないで平気だよ〜?」 「ん?ああ、別に気にはしていないが…」 「汗、流れてるよ?」 少し心配そうに、ガイアの首筋を流れる汗を指で拭う。 「冷たい手してるな」 「そうかな?ガイアが熱いんだと思うよ。涼しくしないと〜」 「ああ…」 「…」 返事は返すが涼しい格好になろうとはしない。 そんなガイアをヘンリーは不審な目で見つめる。 「手伝う?」 「いや、いい。平気だ」 「熱中症になっちゃうよ〜?心配だよ〜?」 「水分は取ってるよ」 そうじゃないんだけど…と小さくヘンリーは呟き、ガイアの顔を覗き込む。 「最近、ガイア変だよ?僕に何か隠してる?」 「い、いや?」 「じゃあ、脱いで?」 いつもの笑顔で詰め寄る姿は、その表情とは裏腹に不満が滲み出ている。 「別に脱ぐ必要ないだろ…」 「暑いのに?僕の前じゃイヤ?」 「そうじゃないが…」 「…うわき」 「え?」 予想外の言葉に変な声が出てしまう。 まさかヘンリーの口から「浮気」だなんて…。 もちろん浮気などはしておらず動揺するのはおかしいのだが、そんな単語をヘンリーに言われてしまう事が予想外だった。 「僕に見せられない何かがあるんじゃないの?」 「いや、あったとしても浮気ではない」 「説得力無いよ〜。ここ数日、夜は暑いからって別々に寝てたし〜」 「…」 これはもう完全に浮気だと思われているに違いない。 言い訳をする気はないが…て、浮気はしていないのだから言い訳自体する必要がない。と、思う。 「女の子を好きになっちゃったのなら応援するけど〜」 言いながらヘンリーはガイアを見つめた。その表情は相変わらずだが、口調から残念そうにしているのがわかる。 男だから女に遠慮してるのだろうか?後ろめたい事は何もしていないが、何となく罪悪感を感じてしまう。 「そんな事ある訳ないだろ。好きなのは、お前だけだよ」 「本当〜?」 「ああ」 控え目に訊いてくるヘンリーに真剣な眼差しで頷く。 そして優しく頬に手を添え「愛してる」と囁き口づける。 天幕の中は風通しが悪く、相変わらず熱がこもっていて暑い。 それでも抱き合い、何度もキスを交わす。 疑いはもう晴れているだろうが、お互いの気持ちを確認するように… どれくらい経った頃か、抱き合ったままガイアは言いづらそうに口を開く。 「えーと、実は…太ったんだ」 「誰が?」 至近距離でヘンリーは小首を傾げてガイアを見つめた。 この流れで「誰が?」って…。太ったと思いたくないのか、気を使ってくれてるのか、どちらにせよ太った事に変わりはないが…。 「俺が…。腹が気になってな。お前と同じ生活してんのに俺だけ太るとか何か恥ずかしくて、痩せるまで見せたくなかったんだ」 言われてヘンリーは少し身体を離し、ガイアの身体を眺める。そして、もう一度小首を傾げた。 「ん〜?変わってないと思うけどな〜。見ても良い?お腹出てても笑わないよ?」 そこまで言われると見せるしかない。いや、告白した時点で腹を披露するのは確定していただろう。 しょうがないかと上着を脱ぎ腹を出し、ヘンリーは色んな角度から露になったガイアの腹を眺めた。 「何処も出てないよ?いつものガイアのお腹だよ〜。太ってないよ〜」 「言いながら腹の肉つまむなよ…」 「あはは、でも太ってないよ。ガイア、気にし過ぎだよ〜」 腹を触りながら、にこやかにガイアを見上げる。 その笑顔を見ていると、嘘でもやっぱり嬉しく思う。 「そう言ってもらえると有り難い」 「…」 礼を言うとヘンリーは微妙な表情を覗かせた。 嘘だと分かっていながら礼を言うのはマズかったのだろうか…。 「どうした?」 「ううん。浮気してるかもって、疑ってゴメンね」 「いや、俺も悪かった。そう思わせるような態度を取っちまって」 申し訳なさそうにしているヘンリーの頬にガイアは優しく触れる。 「キスマークでもあると思ったんだろ?なんだったら、ヘンリーが付けても良いぜ」 「ええ?ガイアに?」 今まで付けた事も付けられた事もないキスマークを付けても良いと言われ、ヘンリーはちょっと驚いた顔でガイアを見上げた。 戦闘時に予期せぬ自体があり得ると、痕は残さないと二人で決めていたのにと…。 「大丈夫だろ。よほどの事が無いない限り脱ぐ事はないさ。油断しなきゃ平気だ」 少し躊躇っているヘンリーに、ガイアは余裕の表情を見せる。 「普段見えない場所なら何処でも良いぞ。付けときゃ疑わないですむだろ」 「それはそうだけど…。ん〜、じゃあ一カ所だけ付けちゃおうかな〜」 少し考えて、ヘンリーは遠慮がちに痕を付ける場所を探す。 「何処が良いかな〜」 言いながらズボンに手をかけてガイアを見上げる。 「ねえ、少し下げてもらっても良い?」 「何処に付ける気だよ」 「まだ決めてはいないんだけど〜」 ヘンリーは考え込み、じーっとガイアの下半身を見つめる。 まあ良いかとガイアはベルトを外し、ズボンの前を少しだけ開けた。 「あとは好きにして良いぜ」 「お邪魔しま〜す」 ズボンを両手で掴んで、ヘンリーは挨拶をする。 その様子を見てガイアは何処に挨拶してるんだと苦笑いを浮かべた。 「えーと〜」 ズボンと一緒に下着も下げて中を覗く。そして、さらに下げて太股の内側を手で触れた。 熱く火照った身体に、ヘンリーの手が冷たく気持ち良い…。 心地良い手の体温を追っていると、脚の付け根にヘンリーは手と一緒に顔を近づける。 「そこかよ…」 「ガイア何処でも良いって言ったよね〜」 「確かに言ったが…」 場所としては…、確かによほどの事が無い限り他人に発見される事はないだろう。 だが今は、この状況に心拍数が上がってしまい、そんな事はどうでも良くなってしまう。 「ねえ、ガイア。キスマークは疑ってるからじゃなくて、大好きだから付けるんだよ〜」 「ぐ…、恥ずかしい所に手をかけながら、恥ずかしい事言うなよ…」 「ふふふ」 含み笑いをしつつヘンリーは、そこへ唇を寄せる。 「あっ、ちょ…。つ、強く吸い過ぎだ」 「痕、付いたかな〜?」 少し口を離してヘンリーは顔を上げた。 されている行為のせいか、いつもの笑顔と違い表情に色っぽさを感じてしまう…。 「十分付いてる…、と思うぞ…」 「ん〜、念のため、もう一回〜」 そう言って、同じ位置に唇を這わす。 下着をズボンごと下ろされ、キスをするのに邪魔なモノに手を添えて顔を近づけるヘンリーの姿は、はっきり言ってそれ以上の行為をしていると錯覚してしまう。 「ヘンリー…」 「ん?」 「誘ってんのか?お前…」 「ん〜。まだ昼間だけど〜、暑いからダイエットになるかもね〜?」 否定されるかと思ったが、予想外の返事が返ってくる。それは、少し曖昧で肯定とも取れる内容だ。 「どんなダイエットだよ…」 「試してみる〜?痩せれるかどうか」 「その前に一つ訊くが、やってる最中に熱中症になったらどうするんだ?笑えないぞ…」 この暑さの中じゃ、あり得ない事じゃないような気がする。それとも水分的な何かを補給出来るなら大丈夫なのか? 「あはは、軍内の笑い者になっちゃうだろうね〜」 「それだけで済めばいいがな…」 ちょっと想像してみるが、笑えるというより滑稽で逆に笑えない…。 同性愛については案外受け入れてもらえるかもしれないが、情事中の熱中症はどうだろうか…。 「ん〜、大丈夫だと思うよ?こっそり僕が看病してあげるよ〜」 「熱中症になるのは俺だけって決まってんのか」 「うんうん」 何を根拠にヘンリーは頷いているのか…。むしろ、体温調節がウマく出来ていなさそうなコイツの方が危険な気がする。 確かに暑さでぐったりしているのはガイアの方だが、この天幕…いや今年のイーリスの夏は非常に暑く、今日は今年一番の猛暑だ。 「まあ、お前が平気だって言うなら…」 「ガイアは暑くて動きたくない?僕が口でしてあげようか〜?」 「い、いや…、それじゃダイエットにならんだろ」 「あはは、断る理由はそれなんだ〜?」 「そんなわけないだろ。お前の口は汚したくないんだよ」 そう言い強く抱きしめ、ヘンリーの服に手をかけ脱がせていく…。 相変わらず色素の薄い肌が天幕の熱気にあっていない。汗もかいておらず、本当にコイツの身体は大丈夫なのかと心配になる。 「辛かったり具合が悪くなったら、ちゃんと言えよ」 「ガイアもね〜」 「…ああ」 ただでさえ暑いのに、身体を密着させていると暑いというより熱く、不快指数が上昇する…。 ヘンリーの身体に舌を這わせてみるが、冷たさを感じたのは最初だけで、あとは熱さしか感じられない。 抱いた身体も思ったより体温は低くなく、触れ合った肌が汗で吸い付く。 だが、その吸い付いた身体を離す感触が何気に気持ち良く、何度も身体を離し色んな角度から抱きしめた。 「やっぱり、暑いね…」 そう言うヘンリーの肌にも汗が滲み出て、身体をつたって流れていく。 身体の溝をつたって流れる水滴に何となくやらしさを感じ、身体の内部からもさらに熱いモノが込み上げてくる…。 とはいえ、本気で暑い…。 熱中症が頭をよぎるが、行為をやめる気は流石にもうない。というか、ここでやめるのは返って地獄に思えた。 まあ、熱中症になればコイツが看病してくれる…らしいが。 ならそれもアリかと欲望のままにヘンリーを求める。 暑さでいつも以上にやらしく身じろぐ姿を眺めつつ、敏感に反応するヘンリーの身体に愛撫を続ける。 普段より息づかいも荒く、吐息も熱がこもっていて、色っぽさはいつもの比ではない。 こんな日じゃなければ拝む事のできない姿だろうと、思う存分ヘンリーを堪能する。 そして、猛暑日の情事も悪くはない…なんて思ってしまう。 ------------------------------------ おわり 久しぶりのフェードアウトです。 暑い…熱い情事は以前にも書いたな〜と思いまして…。状況は違いますが…。 熱中症は大丈夫だったのかどうかは…、 そしてガイアは本当に太ってしまっていたのかどうか…。 その辺は好きなように妄想して頂ければ〜。 いつもより?短い作文ですが、少しでも楽しんで頂けたらな〜と思います。 ここまで読んで頂き有り難うございます。 誤字脱字は〜(以下略 UP |