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FireEmblem 覚醒:マカロン2 |
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ここでマカロンが出て来ます。 1は1で完結ですが、少し続けてみましたな〜な内容です。 さて菓子を作るかと、ガイアとヘンリーは広場から場所を移動する。 用意ができてると言っていただけあって、軍みんなの食事を作る場所が、いつもとは違う甘そうな物で満たされていた。 「卵が一杯だね〜、え〜と…、こっちは砂糖かな?」 「この材料から、どんな菓子が出来るか分かるか?」 ガイアに訊かれ、ヘンリーは材料とにらめっこを始めた。 しかし、全く想像できない。菓子を作る事自体まだピンときていないのだから、当然だろう。 「ん〜…、お菓子って何種類くらいあるのかな?」 「数えきれないくらいあるだろうな。創作料理同様、名前が無い菓子だって沢山ある」 「え〜、そんなの分からないよ〜」 「ま、当然の答えか」 「ガイアはいじわるだね〜」 「好きな子には意地悪したくなるってヤツだよ」 「そうなの?」 「おい、そこは訊き返す所じゃないだろ。言った俺が恥ずかしくなる…」 真面目に訊き返してしまったが、ガイアの言葉は素直に嬉しい。 ニコニコとガイアを見つめていると、照れくさそうに頭をかき、ガイアは卵を手に取った。 「まあ、マカロンってヤツを作るんだよ」 「マカロン?」 「ああ、メレンゲを焼いて作る菓子だ。て、メレンゲって分かるか?」 言いながら今度は卵を割り、器用に黄身と白身を分ける。 「卵か砂糖で出来てる物かな〜?」 「お前そこの材料見て言っただけだろ…」 溜め息をつきながらガイアは同じ作業を繰り返す。 そして、二つの器に黄身と白身が奇麗に分けられていく。 「卵白を泡立てたヤツの事だよ、これに砂糖やアーモンドの粉なんかを混ぜて焼いたのがマカロンになるんだ」 「へ〜」 「さらに、色んな物を混ぜて焼き上げれば、色も味もいろんなのが出来上がる」 言って、別の袋から色んな果物を取り出してみせる。 イチゴにバナナ、ブドウにオレンジ。そのままでも美味しそうな果物は確かに色鮮やかだ。 「おもしろそうだね〜」 「だろ?マカロンの間に色んな味のクリームを挟めば、もっと美味くなるぞ」 「楽しみだな〜」 挟むクリームもこの果物から作るんだぞと、イチゴを一粒ヘンリーの手のひらに乗せる。 「ヘンリーはさ、食べるより菓子を見てる方が好きだろ?」 「うん、色が奇麗で形も色々で、見てて楽しいね〜」 「だから、マカロンにしてみたんだ」 「あれ?食べたいお菓子が売ってなかったから、自分で作るってガイア言ってなかったっけ?」 お菓子作りに誘われた時、確かにそう言っていた。 どんなお菓子を食べたかったかは知らないが、その時に買って来た材料の袋をガイアは見せてくれたんだ。 材料まで用意してあったのに、作る物を変更するなんて…。 「それ以上に作りたくなった菓子なんだよ」 「それって〜」 僕のため?なんて思ったけど、それは自惚れかな? 「ま、理由はどうでも良いだろ。ほら、手伝え」 「はーい」 イチゴを持っていない方の手に木べらを渡される。 器にもイチゴを入れ、木べらで潰すようにガイアはヘンリーに指示を出した。 その動作を見つつ、やっぱり気になって訊いてしまう。 「でも、僕のためだよね?」 「言わないと駄目なのかよ…」 「別に〜」 照れくさそうに言うガイアを見て、嬉しそうにヘンリーは微笑む。 その笑顔にガイアは卵白を泡立てる手を止め、頬にキスをする。 「これで良いだろ…」 そのまま耳元で囁かれ、つい頬が赤らんでしまう。 「こっちの方が恥ずかしいな〜」 「言うなよ…」 もう一度、ガイアはヘンリーにキスをする。 今度は口を封じるように…。 ---------------------------------- おわり。 1が何も無かったので、付け足したみたいな…。 幸せを感じていただければな〜と思っております。 良くわからないうちに両想いですが、そういうの好きです。 UP |