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銀 魂:水も滴る…。 |
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テキトーに生きてる銀時&沖田です。(そんなんばっかですね…。 めんどくさい、だるい。ばっか言ってる二人です。 すでにナニな関係かもしれません。なんか曖昧でスミマセン。 色々と曖昧な駄文です。スミマセン。なんか無駄に長いです。 今日も変わらずスナックお登勢は平和に営業中。 そしてスナックで働く者たちは、いつも通り仕事をこなす。 ある一人の男を除いては…。 「誰がいつも通りだよ?俺は従業員じゃねーだろーが!」 水の入ったバケツと柄杓を持ち、二階に住む「万事屋銀ちゃん」こと坂田銀時は愚痴る。 「あん?家賃滞納してるヤツが何言ってるんだい。少しはまともに働いてとっとと返しな!!」 カウンター越しに、スナックの主お登勢は煙草を吹かしなが銀時を睨みつけた。 出口の引き戸の前で、銀時は仁王立ちしてお登勢を見返した。 「あと二ヶ月ぐらい待ってくれても良いじゃん!銀さんは逃げないからね?」 「かれこれ何ヶ月滞納してると思ってるんだい?後何ヶ月だのぐだぐだ言ってないで、早く打ち水しておいで!!!」 「うるせェ!ババァ!!これからするトコロだっつの!」 お登勢に怒鳴りつけ、銀時は店を出て勢い良く引き戸を閉めた。 「ちくしょう、何で俺が…。…そういえば、神楽何処だよ…なんでアイツいねーんだよ。俺だけコキ使われてるのおかしくね?」 乾いた店の前の道に水を撒きながら、銀時の愚痴は脳内で続く…。 なんだかんだでババァは神楽に甘いよな。まあ、アイツはガキだからか…。でもあのクソガキの食費はハンパねェ事ぐらい分かってるよな?最近は卵がけご飯とかチャーハンで我慢してるみたいだが…。定春の食費だって…俺がどんだけ苦労してるか…。 くそ、何か腹立ってきた。 「こんな事するために万事屋やってんじゃねーんだよッッッッ!!!!」 叫びながら柄杓を放り投げ、怒りを込めて水の入ったバケツをぶん投げた。 バシャァァァ!!と水はぶちまけられ、バケツは宙を舞い銀時ではない男の腕の中に収まった。 その男はバケツをキャッチしただけなら良かったのだが、バケツの水も盛大に頭からキャッチしていた。 しまった!と思い水浸しの男に目をやったが、銀時の見知った顔だっためテキトーに挨拶をした。 「あ…、こんにちは。沖田くん」 「どーも」 無表情に返事を返されバケツを渡される。 バケツを受け取りつつ銀時はテキトーな挨拶の続きをする。 「今日も暑いよね」 「そうですねィ。んじゃ、俺はコレで」 「またなー」 そう銀時が言ったのと同時に、お登勢が店から勢い良く出てきて銀時の後頭部に飛び蹴りを食らわした。 「またなー、じゃないだろォォォ!風邪引いたらどうするんだい!?」 「アダッッッッ!!」 蹴りを食らい地べたに突っ伏した銀時は、後頭部をさすりながら体を起こし沖田の方を見た。 「…馬鹿とドSは風邪引かないよね?沖田くん」 「旦那も風邪引かないならそうなんじゃないですかねィ。ま、気にしないでくだせィ。これくらい濡れても平気なんで」 沖田は制服の裾を絞りながら答えた。 彼の足下には水たまりが出来ている。 「アンタらはそれで良いかもしれないけどねぇ。銀時のアホがやった事とはいえ、ウチで働いて犯した失態だよ。ウチに責任がある訳だからね、少しくらい乾かしてっておくれよ」 お登勢はそう言って店の中に入るよう即した。 店内に入り、タオルを沖田に渡してから暖かい飲み物を入れる。 「本当は脱いで乾かせたら良いんだけどねぇ…。替えの服がババァの着物じゃ嫌だろ」 「ババァ、なに若い男に自分の着物着せようとしてんの?たまので良いじゃん」 「アンタこそなに言ってんだい。男が着れるもんじゃないだろ、あの丈は」 そんな二人のやり取りを沖田はタオルで頭を拭きながら黙って聞いていた。 そして小さくクシャミをする。 「ホラ、風邪引いちまうよ」 素早くティッシュの箱を沖田の前に差し出す。さすが、スナックのママだけあって気が利く。 「ちょっと鼻がムズかっただけなんで大丈夫でさァ。馬鹿とドSは風邪引かないらしいんで」 そう言って沖田は温かい湯のみを両手でもちグイッと飲む。 その横に銀時は座り、いつの間にか仕事をさぼっている。 銀時を横目で見て、お登勢は溜め息をついた。 「銀時、仕事する気がないなら自宅に連れてったらどうだい。アンタの着替えなら問題ないだろ?上で乾かしてあげな」 「あ?俺の??どーみてもサイズ合わなくね?どーみても沖田くんのがちっさくね??仕事しなくていいのは嬉しいけど」 「あたしらのよりはマシだろ。これはアンタの仕事中の過失なんだよ。風邪引かせたらタダじゃおかないよ」 メンドくせェなと聞こえないくらいの声で言い捨て、席を立ち銀時は出口に向かった。 引き戸を開け、沖田を手招きする。 「ま、ババァの小間使いから解放されるなら何でも良いわ」 スナックの二階にある自宅に戻り、タンスの中から着替えになりそうな物を探す。 タンスをあさる銀時の後ろ姿に、沖田は声をかけた。 「旦那。気にしないでくだせィ。俺、このままで平気なんで」 「沖田くんが良くてもね、こっちは命かかってんだよ?万が一風邪引かせたら、ババァに消されちゃうかもしれないんだからな」 そう言いながら、タンスから持って来た着替えを沖田に渡した。 「これで良いよね?下着は新品無いから我慢してね。着古しで良いならあるけど」 渡された着替えは、銀時が普段着ている着物と同じ物だった。つまり、今も銀時が着ているヤツだ。 「何枚持ってるんで?この柄の着物…」 「主人公たるモノ無限に持ってんだよ。悟空やケンシロウもそうだろ?」 銀時は沖田の質問に訳の分からない答えを述べた。 そして、風邪引く前に早く着替えろと即す。 「全部脱げよ。パンツも乾かしてやるから」 「いや…。それぐらいは我慢しますぜ」 「肌に触れたら気持ち悪くね?神楽も今いねーんだし、気にする事ねーだろ」 「でも…」 沖田が下着を脱ぐのを躊躇っていると、不意に数回クシャミをした。 クシャミをする沖田を睨みつけ、銀時は怒鳴りながら沖田の下着に手をかけた。 「ホラみろッ!俺がババァに消されても良いのかよ!!?」 いきなり下着を掴まれ下におろされそうになり、沖田は必死に下着を押さえた。 「ちょ、旦那!自分で脱ぐんで手離してくだせィ」 「だったら、早くしろよッ!風邪引いたらタダじゃおかねェぞ!」 タダじゃおかねェのは旦那ではなくお登勢ではなかったか?そんな事を思いながら、沖田は銀時と同じ柄の着物に着替えた…というより羽織った。 「前をしっかり押さえりゃ暖かいだろ」 「そうですねィ…」 沖田は溜め息まじりに言った。 濡れた制服を乾かすため、銀時は衣紋掛けを用意し壁にかける。 下着もその隣に干そうと壁に向かう。その後ろから沖田以外の声がした。 「銀さん、何やってるんですか?」 「ああ、新八か」 銀時が振り向くと、新八が怪訝な表情で下着を干す銀時を見つめていた。 「見ての通りだよ。沖田を乾かしてんだよ」 「旦那、モノみたいに言わないでくだせィ。まあ、水かぶったんで乾かしてもらってんでさァ」 状況が分かるような分からないような、中途半端な説明を銀時と沖田はした。 新八からは、沖田が水をかぶったので乾かしている。という事しか伝わらない説明だ。 「なんでそんな事になってるんですか。今日は晴れてますよ…」 当たり前の反応を返す新八に、銀時は面倒くさそうに説明をする。 「俺がバケツの水をぶちまけたんだよ。そこにコイツがいたってだけ。風邪引かせたらババァに怒られるから乾かしてやってんだよ。理解できたか?」 なぜバケツの水を?とか、なぜお登勢に怒られるのか?は新八には分からなかったが、そこはスルーする事にした。 ただでさえ面倒くさそうに答える銀時に、訊く気が起きなかった。 「じゃあ、温かくした方が良いですよね。僕、お茶を入れてきますね」 新八はそう言い台所に姿を消した。 「沖田くんも突っ立ってないで、ソファにでも腰掛けたら?」 そう言い、銀時もソファに座ろうと沖田の後に続く。 が、目の前に居た沖田が急に視界から消え、派手な音ともに足下で苦痛な声が聞こえた。 「あれ、沖田くん。ソファじゃなくて床に座るの?」 「…。旦那、裾踏んでますぜ…」 足下を見て、銀時はいつもの調子で軽く謝った。 何故か謝るだけで足を上げない銀時に沖田は言う。 「早く足どかしてくだせィ。立てねぇじゃないですか」 「それより、見えてるよ?沖田くん」 言われて前を隠そうとしたが、裾を踏まれていて中途半端にしか隠す事ができない。 まだ銀時は足をどかさず、上から沖田を見ているだけだった。 なかなか足をどかさない銀時にイラっとする。 「だから、足をどけろって言ってんでィ。引っ張られてんですよ、裾が」 「何?その言い方??年上に向かって、なに?どけろって?」 「…。」 何か知らないがメンドクサイモードにスイッチが入ったようだ。 そんなに気の触るような言い方をしたか?と沖田は思ったが、このままでいる訳にもいかず取りあえず謝る事にした。 「すみませんでした。恥ずかしいので足をちょっと上げてもらえませんかね?裾踏んでるんで」 「え?別に謝って欲しい訳じゃなかったんだけどね」 どこまで面倒くさい人なんだよ…。 「…ま、以後気をつけますんで。なので、足を…」 コト。 テーブルに物を置く音がした。 「お茶入りましたよ。つか、何やってんですか…」 テーブルにお茶を置きつつ、新八は呆れ顔で言った。 「沖田くんがコケたんだよ」 銀時はそう言い、沖田が続けて言う。 「旦那が裾を踏んでたんでね」 「目の前を引きずって歩いてたからだよ。俺は悪くないよ?」 「…。」 まだメンドクサイモードのままかと、沖田は銀時を見て溜め息をついた。 何か険悪な雰囲気を感じて、新八は口を挟む。 「と、とりあえず、お茶飲みましょう。冷めちゃいますよ?」 「そうだな。沖田くん、いつまでも淫らな格好でいると思春期の少年の目の毒だよ」 「ちょっと!思春期の少年って僕の事ですか?男の人にそんな気持ち抱くわけ無いでしょ!それに沖田さんにも失礼でしょーが!」 間髪入れず、新八から怒鳴られる。 そして、沖田からも非難が飛ぶ。 「そーですぜぃ。淫らとかの前に、ずっと踏んだままの旦那が悪いんじゃないですかィ」 「もう踏んでないよ?まあ、良いじゃねーか。お茶冷めちまうだろ」 銀時はそう言ってソファに腰を下ろした。 ホント面倒くさい人だなと思いながら沖田もやっと立ち上がり、ソファに座り直し湯のみに手を伸ばした。 少し時間が過ぎ、お茶をすすりながら銀時は時計に目をやった。 「神楽帰ってくるのと、乾くのどっちが早えーかな」 「神楽ちゃん帰ってきたら、ちょっとマズイかもですね。その格好は…」 新八が沖田を見ながら言う。 いつも会うたびに険悪になり言い合いになる二人だが、今はそれより神楽が女の子だと言う事に問題があった。 銀時は面倒くさそうに新八に言葉を返す。 「別に問題じゃないだろ?新八なんざ、パンツ一丁の姿見られてるし。何も変わりねーよ」 「ぼ、僕の事は良いんですよ!僕は神楽ちゃんに男として見てもらえてるかすら疑問ですからね。沖田さんは僕と違うでしょ」 「いや…そういえば見られてるよな?パンツ」 銀時はそう言い沖田の方を見た。 「どうですかねィ。アレですよね?2回目の人気投票の…」 「そうそう、ダブルフェイント。いやあ、懐かしいね」 何を懐かしんでるんだと新八は呆れた表情をした。あの出来事はどう考えても災難でしかない。 そして今は、そんな話はどうでもいい。 「良く覚えてますね、二人とも。でも、今の沖田さんは下着自体つけてないでしょ。見えたらどうするんですか…」 「ん〜。別に気にする事ないと思うけどな」 銀時は頭をかきながらダルそうに立ち上がり、まだ濡れている沖田の衣服を手に取り、自室の前まで移動した。 沖田にもこっちに来るように言う。 「ま、神楽に文句言われまくるのもアレだな。取りあえず乾くまで俺の部屋に隠れててくんない?乾いたら着替えてさっさと帰れば問題ないだろ」 俺も部屋にいるから後は頼んだわ。と新八に言い、二人は銀時の自室に入って行った。 残された新八は、お茶の片付けをしつつ溜め息をつく。 「結局サボリかよ…」 まあ、万事屋は年中そんな感じか…。と、新八はもう一度溜め息をついた。 銀時の自室では、銀時が濡れた衣服を掛け直し、畳の上に布団を敷き横になった。 そして、その動作をじっと見つめていた沖田に声をかける。 「突っ立ってないで、沖田くんも布団に横になったら?」 布団の上で横になっている自分の隣をポンポンと叩く。 「いや…。俺はこっちで座ってんで、眠いなら勝手に寝て下せィ」 そう言い沖田は畳の上に正座をした。 「なに正座してんの?いつもサボって惰眠むさぼってるくせに。俺と一緒じゃ昼寝できねーの?」 銀時は不満そうに、ちょっと体を起こして沖田の着物の裾をひっぱる。 「引っ張んないでくだせィ…。布団で一緒に寝てるとこ見られたら誤解されるじゃないですかィ…色々と…」 そう言われ、銀時はまた面倒くさいという顔をした。 そして沖田の腰に手を回し、布団の上に無理矢理移動させる。 「面倒くさいっつーの。ただ昼寝するのに畳じゃ痛いから布団に誘ってるだけじゃねーか。風邪引かれちゃ困るしよ。それに布団は一組しかないの分かってんだろ?んなトコ見られたって誤解もクソもねーよ。呆れるだけだろ」 「ちょっ、強引すぎ…離して下せィ。旦那の気遣いは分かったんで…」 なら良し。と、銀時は沖田から手を離した。 確かに体からは手を離したが、銀時の手にはしっかりと沖田の着物が掴まれていた。 半分脱がされた状態の沖田は冷静に言葉を返す。 「なにやってんですかィ、旦那。俺、風邪引いちまいますよ?」 「ん?寒い?風邪引きそう??俺が暖めてあげるよ?」 「いや、そうじゃなくて。着物から手を離して下せィ」 聞こえてるのか聞いてないのか、銀時は沖田の上にまたがった。 銀時の下になり、どういう状況になっているか理解する。 さすがに、昼間っから何をする気だと焦る。そして、襖一枚の向こうには第三者がいる。 「無理ですよ、旦那。こんなトコロでやったらバレちまいます。俺、そんな温められ方しなくても暑いくらいなんで…風邪ひきやせんから」 言いながら、銀時の下から抜け出そうと体を動かす。 だが、しっかり押さえ込まれて抜け出せそうにない。 「そうだな。まあ、ちょっと声我慢して?」 そう言い、沖田の素肌に触れる。 「あ、ちょ…いきなりどこ触ってるでィ。声…聞こえちゃうって…」 「だから、我慢しろよ?」 「旦那が我慢してくだせィ…」 「いやもう限界だから」 「…。」 絶対バレる。 襖一枚で聞こえないわけがない。 だが、銀時を止める事は出来ないだろう。 どこまで声を出さずにいれるか…、最後までするつもりなのか…。 不安で一杯の頭の中は、徐々に快楽で埋め尽くされていく…。 ーーーーーーーー おわり。 後日談としては…やっぱりバレちゃってるみたいな感じだと思います。 何気にペアルック…。 #UP |