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銀 魂:銀さん誕生日(補足) |
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銀さんのお誕生日。 後日談という補足。 〜翌朝〜 いつも通り朝起きて朝食を適当に取り身支度をする。 今日もなんとなく万事屋の営業を始める。 相変わらず依頼客もなく、椅子に座り天井を見上げる。 「神楽帰ってこないんだったら、泊めりゃ良かったな…」 つか、神楽の奴どこ行ってんだよ…。ガキのくせに朝帰りか? ガラガラガラ。 玄関の扉が開き、新八の声が聞こえた。 「銀さん、おはようございます。昨日はすみませんでした」 「新八か。今日は早いな」 「ええ、まあ。昨日休み貰っちゃったんで」 銀時は天井から目線を新八の方に移した。 新八の後ろには神楽が立っている。 「あれ、神楽居たのかよ。何?新八の家に泊まってたの?連絡の一つくらいよこせよ?」 「邪魔しちゃだめだと思ったアル」 「あ?邪魔?」 邪魔って何の邪魔だ…?まさか昨日の事知ってるのか?と、銀時は一瞬固まる。 「銀ちゃんの寝言…。きっと、あたしたちと誕生日過ごすより、一緒に居たい人がいたアル。だから、新八の家に泊まったヨ」 「え?寝言?お前らより一緒に俺が居たい人って?つか、起こせよ?恥ずかしいこと言ってたんだろ…」 「聞いてるこっちが恥ずかしいんだヨ!起こすのも恥ずかしいから、書き置きして出てったアル」 銀時は頭を抱えた。どんだけ恥ずかしいこと口走ってたんだ…。 「まったく思い出せないな…。どんな夢見てたんだ、俺」 思い出せないが神楽の口ぶりからして、健全な夢だとは考えにくい。 「クソガキャの夢じゃないアルか」 「おま…それって…」 名前を口走っていたのかと焦る。 夢や寝言の事はまったく思い出せないが、大体内容は分かった気がした。 多分、それは正夢ってヤツだろう…。 「はあ…」 銀時は溜め息をついた。 つまり神楽は、気を使って家を空けてた訳か…。 しかも、相手が誰か分かっている。分かってる上で、らしくなく気を使ったんだ。 神楽に気を使われ、何となく情けなくなってくる…。 「銀ちゃん元気ないアルな。昨日ずっと一人になっちゃったアルか?」 「んなわけねーだろ!どんだけ寂しいヤツなんだよ?ちゃんと誕生日は楽しんだよ!?お前のおかげでな!」 「それはヨカッタアル。あたしのせいで逆にひとりぼっちになったんじゃないかと心配してたアルよ」 「だったら、連絡の一つでもよこせっつーんだよ。夜、孤独になっちまったじゃねーか…」 「夜はいつも孤独アルよ?」 神楽には、銀時が何を悔やんでいるのか分からないだろう。 多分、一緒にすごして何をやっていたかも分かっていない。 新八は感づいてるかもしれないが…。 「神楽ちゃん…。そういう事なら何でちゃんと言ってくれなかったの?僕、知らなかったから昨日どうやって休み貰うか言い訳に苦労したんだよ…」 「新八は無断欠勤でもヨカッタアル」 「どうせ僕はいてもいなくても同じですからね!?取りあえず、ケーキ買ってきたんで1日遅れですが誕生日祝いましょ」 新八は手に持っていたケーキを箱から出した。 「銀ちゃん、あたしからの誕生日プレゼントは、昨日1日家を空けてあげた事で良いアルね」 「なんだよそれ…タダじゃねーか?別にオマエが家にいても外でヤルだけだからね?」 ケーキを切り分けながら新八は険しい顔をして言う。 「ヤルとか言わないでくださいよ…銀さん…」 「あれ?ぱっつあん意味分かったの?案外やらしいな」 「やらしくないです!!やらしいのは銀さんでしょ!これ以上、神楽ちゃんの前で変な事言わないでくださいよ…。寝言も含めて…」 「わーたよ。これだからガキはめんどくさいな」 言いながら銀時はケーキを頬張った。 ーーーーーー おしまい。 なんか、ちゅーとはんぱ??な気もしなくはなく…。 何で書き置きして神楽は帰ってこなかったのかと、新八が休みを貰った理由の補足なのでした。 本当は駄文の中で書く予定だったのが、すっぱり抜け落ちてしまったという…。 まあ、無くても良いかでこんな事になりました。 #UP |