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 銀 魂：不眠の時は。
絵と文とか

銀魂

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INDEX		 沖田が不眠？そんな感じの内容。
土方さんがムラムラしてるだけな気が…。


深夜二時。
仕事はまだ少し残っていたが、切れたカフェインの調達に給湯室へ向かう。
気分転換にも丁度いい。

時刻は深夜二時を回っているが、給湯室に人影が見え声をかける。
「総悟か。こんな時間に何やってんだ？」
「別に何も。寝れないんでホットミルク作ってたんでさァ」
温まった牛乳をカップに入れながら沖田は答えた。
「不眠か？」
「いえ、昼間寝すぎちゃいましたかねィ」
「…。オマエ、仕事だっただろ。」
「昼寝の合間に仕事はしてましたぜ」
「ほぼ昼寝じゃねーか。ちゃんと仕事しろよ。」
「へい」
反省している様子は全くない。
まあ、コイツはそういう奴だ。
「土方さん。俺がコーヒー入れましょうか？インスタントじゃなくて、ちゃんとドリップしますぜ」
土方は手に取ったインスタントコーヒーの蓋を開けカップに入れようとしたが、そう沖田に言われその手を止める。
そんな気の利いたことをコイツが言うなんて…。
「オマエが？珍しい事もあるもんだな。何か企んでるのか？」
「何も企んじゃいませんよ。寝れないんでドリップしてるコーヒーみてたら眠気来るかと思いやして」
寝れないのは自業自得だろう。と思ったが、インスタントよりドリップしたコーヒーの方が美味しいのは確かだ。
それに断る理由もない。まったく警戒していないと言えば嘘になるが。
「んじゃ、頼むわ」
「へい。入れ終わったら部屋行くんで、先に行ってて下せィ」
「分かった。そのまま寝るんじゃねーぞ。」
せめて入れたコーヒーぐらいは持って来てから寝ろよと告げ給湯室を後にした。


自室に戻り、煙草を吹かしながら資料を眺める。
「カフェイン補給しに行ったハズなのに総悟待ちになっちまったな…」
そして時計に目をやる。あと1時間もあれば仕事は片付くだろう…。
程なくして沖田がコーヒーを持って部屋に入って来る。
「土方さん。お待ちどーサマです」
「おう、わりィな」
そう言ってコーヒーを受け取り、一口飲む。
「ああ。やっぱウメーな」
「そいつあ良かったです」
「少しは眠くなったか？もう２時回ってんだから早く寝ろよ」
言いながら土方は机に向かい仕事を再開させる。
沖田はその横で、じーと机に向かっている土方…いや、机？を見つめていた。
「…。どうした総悟。机に何かあるか？」
不審に思った土方は、沖田と一緒に机の上を見つめる。
「いや、つまらない土方さんの仕事でも見てれば寝れるかなあと思いやしてね。見てて良いですかねィ？」
つまらなくて悪かったな！！と内心思ったが、仕事は楽しくない。それは同感だ。
「良いですよね？見てて。つまらない土方さんを」
仕事じゃなくて、俺がつまらないのかよっ！！
「…勝手にしろ。」
さすがに、ちょっと腹が立つ。
だが、腹を立ててる場合じゃない。さすがに３時までは寝たい。
土方はコーヒーを片手に仕事を黙々とこなした。

いや、黙々と仕事をこなすハズだった。
しかし、沖田の視線がハンパない…。ただ、いつもの殺意とかとは違う。
少し机から視線を外し沖田の方を見ると、じーと机を見つめる姿がある。
ある意味、その姿は怖いが…。
風呂上がりだったのか、沖田からする石鹸の良い香りがコーヒーや煙草の臭いに混じって感じられた。
「…総悟」
「んあ？何んですかィ？」
「もうちょっと離れてくれねェか？」
「邪魔でしたかねィ？この辺で良いです？？」
沖田は体一つ分後ろに下がって訪ねた。
「ああ、すまねェな…」
これでとりあえず、机をガン見している沖田は視界に入らない。
仕事に集中しようと土方はコーヒーをぐいっと一気に飲み干し机に向かった。



がっつり集中して今度こそ仕事を終わらせる。
時計を見ると３時を回っていた。
「ちょっと過ぎちまったか…」
さて寝るかなと思ったが、何か忘れているような…。
そういえば、総悟は？
眠くなって部屋に戻って寝たのか？
挨拶無しに戻ったのは仕事の邪魔をしないようにとアイツなりに気を使ってくれたのか。
机に向き直り書類を整頓し煙草の火を消す。
そして改めて部屋を見渡した。

…居た。
かすかな寝息をたて、床に雑魚寝している沖田を見つけた。
「眠たくなって、そのまま寝たのかよ。誰の部屋だと思ってんだ…」
どうするかな…と考えながら取りあえず布団を敷く。
流石に床に放置じゃ可哀想か…、折角寝たのを起こすのもなんか悪い気がする。
しょうがなく、起こさないように優しく抱きかかえ布団の中に寝かせる。
布団に寝かせてやると、すぐ寝返りをうち無意識に自分の落ち着く姿勢になる。
その様子を見てから、起こさないように自分も寝ようと土方は布団をめくる。
布団の中で数回寝返りをうったせいか、沖田の寝間着は所々はだけている。
同性ではあるが思わず布団に入るのを躊躇い、つい眺めてしまう。
沖田の容姿はもちろん、体型や肌の感じ等は前から知っている。
風呂にだって一緒に入るんだ。（そりゃ大所帯の真撰組だしな）
ただ、こんなに至近距離でさらに相手は無防備だ。
こんな事は滅多にない。
コイツはやっぱり可愛いと思う。そして中性的な色気があると思う…。
引き締まった細い体は女性にはない魅力があり、もちろん他の男にはあり得ない魅力だ。
そして、触り心地の良さそうな肌をしている。
普段は制服で隠れているが、鎖骨も色っぽいと思う…。寝間着から覗かせる太股も…。
つい触りたい衝動に駆られてしまう…。
いや、それ以上の…。
そこまで考えてハッと我に返った。

今、俺は何を考えていた？
もし、触ったりして総悟を起こしてしまったら？？
それは殺されるに決まっているだろう。絶対やってはいけない事だ。
落ち着け土方…。命の方が大事だろう？
目を閉じ腕をがっちり組み、湧き起こる感情を必死で押さえ込む。
こんな状態で一緒の布団なんて絶対無理だ。
土方は名残惜しそうに、ゆっくりと掛け布団を元に戻す。
そして部屋の隅っこで座布団を丸めて枕代わりにし雑魚寝をする。
これが一番俺と総悟のためになる。
そう言い聞かせ、土方は部屋の隅で体を丸くして就寝した。



「体が痛てェ…」
朝、目が覚めて一番最初に口をついて出た言葉だ。
今何時だ？と時間を見るため体を起こすと、布団が掛かっていた事に気づく。
「総悟か？」
辺りを見回すと沖田の姿は無く、土方に掛けられた布団以外はちゃんと畳んであった。

夜の事を思い出し、何とも言えない気持ちが込みあげてくる。
これでは駄目だと、顔を洗って気分を変えようと部屋を出る。
「あ、土方さん。やっと起きましたねィ。おはようございやす」
「あ、ああ…。お、おはよう」
沖田に出くわし、ドキっと心臓が跳ねる。
何をした訳でもないが…後ろめたさを感じてしまう。
そのまま洗面所に向かおうとしたが、沖田から話しかけてきた。
「すいやせんでした。俺のせいで。土方さんちゃんと寝れましたかィ？」
謝りたいのはこっちだ…と思ったが、言えるはずもなく…。
「ああ。いや…寝れなかったが、オマエのせいじゃないから…気にするな」
「そうなんで？」
沖田は土方を見つめている。
「布団まで俺を運んでくれたんですよね？」
「ああ…」
「なんで土方さん雑魚寝してたんですか。一緒の布団でも良かったでしょう？狭かったですかねィ？」
「いや…」
変な冷や汗が背中を伝うのを感じる。
「じゃあ、なんで自分の布団なのに雑魚寝して…」
「だから、アレだ。」
どれだよ。土方は脳内で自分に突っ込みを入れる。
沖田は自分のせいで雑魚寝したと思っているに違いない。
間違いではない気もするが、そんな事言える訳もなく、結局は俺の邪な考えのせいである。
「オマエは気にしなくていい。固い所で寝たかっただけだ」
「寝苦しそうでしたぜ？」
「ほっとけ」
「マゾイですね。土方さん」
「なんとでも言え…」


その後…少しの間、土方はM方さんと沖田に呼ばれる事となる。
ただ雑魚寝して寝苦しそうにしてただけだろ？と、突っ込みたかったが…。
邪な気持ちがバレなかっただけでも救いだと思ったM方は敢えて突っ込みは入れなかった。




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おしまい。

無駄に長い気がする。
二人の距離はかなり遠そうだ（笑）
寸止めどころじゃありません。
何も無いですね。
沖田の容姿でムラムラしてる土方さん…。
ただそれだけになってしまった。
今度は容姿以外の方にも焦点あわせてみようと思います。

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