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OnePiece: 3月2日
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3月2日。
この日は、とても嬉しい日。
ある人の誕生日なのだが当人ではない奴がはしゃいでいる・・・。

「サンジ!!今日はごちそうだよな?楽しみだなあっ」
サンジは厨房からタバコをくわえながら出てきて、ソファーに腰掛け目だけで声の主を見た。
かなり今日のごちそうに期待しているらしい、それは彼の表情を見れば分かる事だった。
「ああ?ごちそう??」
「おうっ!だって、今日はサンジの誕生日だろ?」
そう、今日はサンジの誕生日。
そんな事は人に言われなくてもサンジ自身、忘れてはいない。
「だから?」
「だから、ごちそうっ!!」
誕生日=ごちそう。彼、独自の方程式だ。
「ルフィ・・・もう一度聞くぞ。誰の誕生日だ?」
「サンジ!!」
自信満々にルフィは答える。
確かに間違えてはいない。・・・けど。
「俺が俺の誕生日にごちそう作るのか?」
「おう!・・・何か変か??」
ルフィは小首を傾げてサンジに言う。
「変だろうがっ。自分の誕生日なのに自分でメシ作って祝うか??テメエは?」
「おれ、メシ作れねえし」
・・・・・。
「ま、いいか。」
呆れたようにサンジが言う。
「ごちそう!!」
無邪気に喜ぶルフィにサンジは告げた。
「当分、島に上陸できねえから、ごちそう作るだけの食料は確保出来ねえんだよ。今日のごちそうはどっちみちナシだ」
「なんだよそれ!!話が違う!!」
「何が違うんだよっ!くそゴム!俺は間違ったこと言ってねえぞ!!」

・・・少しの間、睨み合っていたがサンジが不意に目をそらした。
「サンジ、ごちそう」
・・・まだ言うか。
「ったく。テメエは・・・。」
サンジはタバコの火を消し捨て、ルフィの方へ向き直った。
「今日は俺の誕生日だろ?」
「メシ」
・・・かみ合わない会話が続く。
「プレゼントはくれないのか?」
「???プレゼント??」
不意に聞かれて言葉を理解できず言葉を反復してしまう。
「そう、俺の誕生日だからなテメエが祝ってくれるのが筋だろ?」
「・・・俺、サンジに上げれるもの持ってないぞ」
思った以上にルフィは困った表情をしている。
サンジとしては、ルフィらしく軽くテキトーな言葉が返ってくると思っていた。
「わ、悪かった。お前にプレゼントなんか要求して」
サンジもルフィに合わせて真面目に返答する。
「物じゃなくて良いか?」
「は?」
「物以外だったら俺、サンジにプレゼントできるぞ」
今度は自信満々な表情だ。
「も・・・物以外ねえ・・・」
サンジはちょっと思案を巡らせてルフィから視線を外す。
物以外と言うことはルフィ自身が俺に何かするって事か?・・・何かってなんだ??
あいつに何が出来るんだ??
それとも、俺がして良いのか?・・・!!!それこそ、何を!!
「サンジ??」
不意に名前を呼ばれ、あわてて我に返る。
「ルフィ・・・物以外だったら何くれるつもりなんだ?」
とりあえず聞いてみることにしたが、返答にかなり興味がある。
「サンジの欲しいもの」
「ルフィ・・・物以外ったらオマエ以外に何があるんだ??」
「じゃあ、俺?」
きっと、彼は深く考えて返答はしていないだろう。
だからこそ、サンジは困ってしまう。
「いいのか?それで・・」

 

「いらない?」

 

「いや、いる・・・」

 

「本当?」

 

「本当」

 

・・・・・・・。

 

END

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何か、変な方向に行きかけてるので逃げます(爆)
この続きは貴方の頭の中で・・・。


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