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FireEmblem 覚醒:ナクシモノ 3
絵と文とか

FireEmblem覚醒

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とても短い3です。


ー数日後ー

いつものように日差しを避け、ヘンリーは薄暗い城内を歩いていた。そして、兵士を見つけて足を止める。
兵士は仲間と談話しており、中断させないようにと話しかけるのを少し待つ事にした。

城内を歩く者はまばらで静まり返っており、話し声が嫌でも耳に入ってくる…。

「見つかったか?」
「いや、まったく…」
「呪いってヤツはどうなってるんだ?」
「ああ、一度あれから訊きにきたけど、まだ何もないなあ〜」
「俺さ、噂で聞いたんだけど、盗賊のヤツと仲いいらしいよ?」
「え…まさか、かばってるとか?」
「さあ、知らないけど。もし、そうなら探してる〜て言って、一生見つからないんじゃないのか?」
「なんだよそれ…。友達思いも良いが、それじゃあ困るよ…。俺、どうすりゃ良いんだ?」
「新しいの調達するしかないんじゃないか?お気の毒様」
「おいおい、給料何ヶ月分だと思ってんだよ…」
「ははは…」

「…」
じっと壁の向こう側から、会話に集中する。

「ヘンリー。おいっ、ヘンリー!」
声をかけられて、ハッとして振り向く。
そこには、ガイアが立っていた。
「全然俺の声が聞こえてなかったみたいだが…」
「あはは、ぼーとしてたよ〜。見つかったから兵士さんに教えてあげようと思ってたんだけど、お話中みたいだから待ってたんだよ〜」
先ほどまで無表情に近かった顔は、いつもの笑顔に戻っていた。
「そうか…」
ガイアは兵士達の方へ目をやり、もう一度ヘンリーを見た。
いつもの笑顔ではあるが、無言でじっと自分を見てくる姿は、何かを探られているような気がする…。
兵士達の会話を聞いていたか問われると思ったが、何も言ってこないため痺れを切らし自ら口を開く。
「えーっと、それ終わったら久しぶりに何処か行こうか。美味しい物おごってやるぜ?」
「本当!?楽しみだな〜」
満面の笑みを浮かべてヘンリーは兵士の方へ足を向けた。
「じゃあ、待っててね〜。行ってくるよ〜」
「あっ待て!ヘンリー、余計な事は言うなよ?いいな?」
「はーい、分かってるよ〜」
足を止めて、もう一度ガイアに笑顔を向ける。
そして兵士のもとへ駆け寄って行った。

「ヘンリー、ありがとうな」
分からないぐらいの呟きを口にして、ヘンリーの後ろ姿を目で追う。

その姿をガイアは自分の所へ戻ってくるまで、ずっと見つめていた。



ーーーーーー

終わり。

戻>1  戻>2(18禁)
※2を抜かしても話しは繋がるハズです。

真ん中抜かせばサッパリと短い話なのですが…。

やらしくなく…のつもりですが、はたしてどうか。(どっちみち指定ナシには出来ないですけど…)
足りない部分は個々の妄想補完でお願いいたします。

こんな駄文にお付き合い有り難うございました。


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